2013年4月17日水曜日

中国H7N9続報 感染例が77人に増加、H7N9はステルス型インフルエンザ、など

感染ケースが1日で急増しています。

新华新闻新型禽流感确诊77例 专家称病例数可能继续增加

  • 中国の国家衛生家族計画委員会発表によれば、15日(月)6:00amから16日(火)20:00amまでに、14人の新しい感染例が増加し、上海で2人の死者が出た。
  • 濃厚接触者は経過観察におかれているがいまのところ異常はない。
  • 依然としてヒトヒト感染は見つかっていない。


次の記事はちょっとした衝撃だ。H7N9は、中間宿主の動物には弱毒性だが、人には強毒性を示す、最初のインフルエンザウィルスとのこと。いままで私は、このウィルスが強毒性に変異した痕跡およびを探してきたが、そんなものは最初からなかったらしい。

日経メディカルオンライン要注意! H7N9はステルス型インフルエンザウイルスだ

  • 今までの新型鳥インフルエンザウイルスの対策は、暗黙の前提として鳥などの中間宿主に対しても強毒性のウイルスを想定していました。鳥や豚などの大量死の報告を受けて、ヒトへの感染を防御する対策を打つ、というのが防疫の手順でした。ところが今回のH7N9はこうした常識を裏切るものだったからです。
  • WHOによれば、近代的な疫学研究が始まって以来、H7N9は鳥などの中間宿主に対して弱毒性インフルエンザウイルスがヒトに感染し、強毒性を示した初めての例となりました。つまり、H7N9は一種のステルス型の新型インフルエンザウイルスなのです。

この事実はつまり、鳥や豚などの大量死をトリガーにしたウィルス封じ込めや防疫体制がとれないことを意味している。また、いまのところ感染源となっている鳥がわからないので、日常生活のなかで警戒することも難しい。

いままで新型インフルエンザは、ヒトヒト感染が起こってから広まると考えられてきた。しかしこのウィルスに限って言うと、気が付かないうちに感染した鳥が日本に飛来し、突然日本国内で人の感染者が現れ、警戒する対象もわからないままじわじわと感染拡大するということも起こりうる。

困難ではあろうが、一刻も早く人への感染経路を明らかにして欲しい。

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